腕時計といえば、皆様はどのような形を思い浮かべられるでしょうか。
多くの方がまず想像されるのは、“ラウンド型(丸型)”ではないかと思います。
腕時計の歴史は懐中時計から始まり、より高い実用性を求めて腕時計が誕生し、その流れの中でさまざまなケース形状が生み出され、現在では多彩なデザインを楽しむことができます。
今回はその中でも、独特の存在感を放つ“スクエアケース”に注目してみたいと思います。
【スクエアケースの原点とは】
皆様はスクエアケースの原点となるモデルはご存じでしょうか。
その始まりは、ジュエリーブランドとしても名高い Cartier(カルティエ) が1904年に製作した「サントス」に遡ります。

このモデルは、飛行士アルベルト・サントス=デュモンのために誕生した腕時計で、当時主流であったラウンド型ではなく、スクエア型のケースを採用しました。
視認性や装着性を重視した革新的なデザインは、腕時計の世界に新しい風を吹き込み、以降多くのブランドに大きな影響を与えています。
そうしたスクエアケースの魅力を皆様にお伝えしたく、現在店頭にて展示しておりますモデルの中から、いくつかの腕時計をご紹介させていただきます。

ロレックス チェリーニ
型番:4127
状態:中古
付属品:本体のみ
1928年頃に誕生した「ロレックス チェリーニ」は、ルネサンス期の彫金・彫刻家 ベンヴェヌート・チェッリーニにちなんで名づけられました。
その名の通り、エレガントで芸術的な魅力を備え、現在でもコレクターの間で高い人気を誇るコレクションです。

パテック フィリップ ゴンドーロ
型番:3404/3
状態:中古
付属品:アーカイブ、時計ケース
クラシカルなスクエアデザインに、イエローゴールド特有の温かみが加わった「ゴンドーロ」。
シンプルな2針仕様ながら、ケースに施された繊細な彫刻がヴィンテージらしい風格を演出し、知的で上品な印象を与えます。

カルティエ タンク ルイLM
型番:78086
状態:中古
付属品:正規BOXのみ
スクエアケースの代名詞ともいえる「カルティエ タンク」。
その中でも“PARIS”表記があるダイヤルは、1970年代後半から80年代初頭までのごく短期間のみ製造された希少な仕様です。
さらに、経年変化により文字盤にヒビが入り、唯一無二の文字盤となっておりヴィンテージファン垂涎の一本といえるでしょう。
スクエア型の腕時計は、フォーマルからカジュアルまで幅広く対応できる万能さが魅力です。ラウンド型が主流の中で、スクエアケースを選ぶことで自然と個性を演出できます。袖口から少しだけケースが見えた時に過度に主張せず、知的で洗練された印象を与えます。
また、クラシカルな装いにも、カジュアルにも調和することができ、高級感と個性を兼ね備えたスクエアケース。
まさに時代を超えて愛されるデザインなのです。
スクエアケースの腕時計は、丸型とは一線を画す存在感と美しさを放ちます。
Cartierをはじめとする歴史的モデルから、ロレックスやパテック フィリップといった名門ブランドの逸品まで、その魅力は尽きません。
MOTIFでは、厳選したスクエアケースの名作を取り揃えております。
ぜひ、クラシックとモダンが融合するスクエアの世界を体感してみてください。