1967年に誕生した「クラッシュ」
カルティエウォッチコレクションの中でも芸術的名作と言われ、多くのコレクターから熱い支持を得ています。
1960年代は腕時計業界において多くの変化をもたらした時代だと言えます。ムーブメントの薄型化や、防水性の飛躍、そしてデザイン面の重要性が確立された時代です。
しかしその背景に、時計産業は高コストという問題に直面するようになります。この時代に目立つのは製造コストを抑えたシンプルな造形のケースであり、多くの名作が輩出された時代でもありながら、各社の苦悩と努力を感じ取れる激動の時代とも言えます。
各社が実用性、コスト、そしてデザイン面を重要視するなかカルティエから誕生した「クラッシュ」
シンプルなケースとは程遠い独特なデザインの中にムーブメントを落とし込み、独自の世界観を演出しているカルティエはまさにラグジュアリーブランド界の頂点とも言えるでしょう。
そんな独特なデザインが目を惹くクラッシュのルーツには、様々な逸話があります。「自動車事故の衝撃と熱によって原型を失い、時計が歪み、外装が溶けた状態からインスピレーションを受け誕生した」
「戦後の緊縮財政と抑制に覆われていた1950年代とは対照的に、カルチャー・リボルーションの時代だった1960年代。政治、ファッション、アート、様々な文化のうねりを踏まえ反逆的なデザインの時計が創られた」
など。
一度見たら脳裏から離れないこの独特なデザインは激動の時代だったからこそ誕生した唯一無二の名作と言えるでしょう。
限定的に復刻版が発売されたことなどもあり、2021年頃から海外ではクラッシュを着用する著名人が多く見られるようになり、この流れが日本へもじわじわと浸透してきています。
「カルティエクラッシュ」今後の動きに注目したい逸品です。
motifでは、希少性の高いモデルや流通量が極めて少ないモデルなどを多く取り扱っております。
お気に召していただけた商品や、お探しのお品物などございましたらお気軽にご連絡くださいませ。